相続にかかる遺産分割手続きと相続税 その14
相続コラム - 2017年11月17日

「相続税はいくらかかる?(2)」

■相続財産が増えると税はどのように増えるか?

前回の相続税の計算事例では、遺産純資産額1億円に対して基礎控除4800万円(法定相続人3人(妻B,子C,D))差し引かれ、相続税が630万円かかることが判りました。(「相続に係る遺産分割手続きと相続税 その13」参照)
では遺産額5割増えて1億5千万円だった場合、相続税はいくらになるでしょうか。

(1)1億5千万円-(3000万円+600万円×3人)=1億200万円課税遺産総額
(2)(1)×1/2(妻B)×30%-700万円=830万円
   (1)×1/4(C,Dそれぞれ)×15%-50万円=332.5万円 (×2人(C,D))

相続税の総額は1495万円になります。
なぜ、遺産総額5割増えたのに対して税額は2.3倍超になるのでしょうか?

【平成27年1月1日以後の場合】相続税の速算表

法定相続分に応ずる取得金額 税率 控除額
1,000万円以下 10% -
3,000万円以下 15% 50万円
5,000万円以下 20% 200万円
1億円以下 30% 700万円
2億円以下 40% 1,700万円
3億円以下 45% 2,700万円
6億円以下 50% 4,200万円
6億円超 55% 7,200万円

■相続税が累進的に増加する理由

遺産が5割増えても基礎控除額は一定であること、基礎控除を超えた課税遺産総額に対し、上記速算表のとおり、10%~最高55%の税率が累進的に課税されることになります。
また、遺産の内訳としては、自宅など不動産の割合が統計的には半分程度を占めているようです。財産はあるけれど、財産を処分しないと税金が払えない、といったケースも見受けられます。
但し、相続税の特例制度を活用することにより、課税遺産総額が少なくなる、あるいは税額を軽減してくれる制度があります。次回以降、解説していきます。

■このコラムのポイント

  1. 相続税の計算方法と、相続財産が増えれば税額はどのように増えるか確認しよう。
  2. 相続税は税率10%~最高55%と累進的に課税される。特例制度によっては軽減されるケースも。

このコラムの執筆税理士

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